San Sebastian, Spain
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Parte Vieja, San Sebastian
朝はパステレリア・オタエギの角から始めます。パンチネタ(アーモンドクリームとカスタードを挟んだパイ)と短いコーヒーで、地図を開く前にひと息。そこから徒歩12分ほどでコンチャ湾に出ます。白い手すりが続く遊歩道は、この街の写真でいちばんよく見る風景です。昼前にウルグル山へ。旧市街と湾を隔てる森の丘で、頂上のキリスト像とモタ城跡から湾の形がまるごと見渡せます。下りたらラ・クチャラ・デ・サン・テルモで昼食。カウンターに料理を並べず厨房に注文する店で、赤ワインで煮込んだ豚頬肉が目当てです。午後はコンスティトゥシオン広場のまわりを、決めずに歩く時間。日が傾いたらピンチョスのはしごに移ります。一軒で一品と小さなグラス一杯、それから次へ。ガンダリアス、ネストル、チェペチャの三軒を軸に組み立てると回りやすいです。明日は湾の西側に戻るので、今夜は早起きを気にせず飲めます。
今日いちばん大事な装備は歩きやすい靴です。ウルグル山の道は土と石が混ざった坂で、場所によって足元が不安定になります。丘の上は湾からの風が強いので、薄手の羽織るものを一枚。ラ・クチャラ・デ・サン・テルモは13時半でもう混みはじめるので、時間ちょうどに着くか、入口で少し待つつもりで行ってください。ピンチョスは一品ごとの会計になる店が多く、チェペチャのような小さなバルでは現金があると安心です。夜の席は予約しなくて大丈夫。立ったまま食べて次へ移るのがこの街の食べ方です。
今日は全部歩けます。どのスポット間も長くて15分ほど。ウルグル山だけはしっかりした登りになるので、ゆっくり歩く人がいるなら余裕をみてください。途中にベンチがあります。旧市街の道は狭くほぼ歩行者専用なので、中に入ったら地図をしまって、にぎやかな方へ足を向ければ次の店に着きます。
ピンチョスの串は皿に残しておきます。最後にバルの人がその本数で勘定するからです。旧市街の昼の営業は15時半ごろに終わる店が多く、そのため午後は食べずに歩く組み立てにしてあります。20時に店がすいていても心配はいりません。地元の人はもう少し遅く出てきて、21時に近づくと一気に混みます。
Pasteleria Otaegui
サン・セバスティアンの菓子店兼カフェです。ガラスケースにバスクの伝統的な焼き菓子やケーキが並び、店内で食べていくこともできます。
La Concha Beach
サン・セバスティアンの中心にある貝の形をした湾と砂浜です。長い遊歩道と白い手すりが端から端まで続きます。
Monte Urgull
旧市街の背後にそびえる標高120mほどの緑の丘です。頂上にモタ城とキリスト像があり、湾全体を見下ろせます。
La Cuchara de San Telmo
旧市街の細い路地にある立ち飲みのピンチョス・バーです。カウンターに並べず、注文を受けてから厨房で作る温かい一皿を出します。
Parte Vieja
ウルグル山の麓に広がるサン・セバスティアンの旧市街です。細い道が碁盤目に走り、教会とピンチョス・バーが密集しています。
Pintxos crawl
旧市街のバルを一軒ずつ移りながら食べる、この町の夜のやり方です。座らず、一軒で一品と小さなグラス一杯だけ頼んで次へ進みます。
Monte Igueldo, San Sebastian
今日は湾の西端から。オンダレタ海岸は地元の家族連れが多く、朝は散歩やひと泳ぎに向いています。そのままイゲルド山のケーブルカーへ。木造の車両でゆっくり上がると、頂上に昔ながらの遊園地と展望台があり、コンチャ湾を正面から見下ろせます。下りたら海沿いに歩いてペイネ・デル・ビエントへ。エドゥアルド・チジーダの鉄の彫刻が岩に打ち込まれていて、波の高い日はテラスの穴から潮が噴き上がります。昼は隣のブランカで焼き魚とチャコリ。午後は町を東に渡ってグロス地区に移ります。スリオラ海岸はサーファーの海で、コンチャとは水も空気もまるで違います。夜はバル・ベルガラで、皿の上で完成した形のピンチョスを。
海沿いを歩く一日なので、日差し対策と羽織るものの両方を持ってください。岬の風は真夏でも冷たく感じます。ペイネ・デル・ビエントは満潮前後や波の高い時間のほうが面白いので、朝のうちに潮の時間を見ておくと予定を寄せられます。イゲルド山のケーブルカーは往復券のほうが割安です。混む時期は昼前に列ができるので、10時台に上がると楽。ブランカは窓際の席が限られるので、前日までに押さえておくと安心です。スリオラでボードを借りるなら、ウェットスーツ込みの料金かどうかを先に確認してください。
オンダレタからケーブルカー乗り場までは歩いて5分ほど、ペイネ・デル・ビエントもすぐ隣です。そこからグロス地区までは町を横断する形になり、歩けば40分前後、市バスなら15分ほど。バスは現金でも乗れますが、小銭があるとスムーズです。夜のグロスは中心部まで歩いて戻れる距離なので、遅くなっても心配はいりません。
コンチャとスリオラは同じ町の海でも性格が違います。湾の内側は波がほとんどなく家族連れの海、外洋に面したスリオラは波が立つのでサーフスクールが並びます。グロスは旧市街ほど観光客が多くないぶん、バルの回転がゆっくりで、カウンターで話しかけられることもあります。ベルガラのように、串に刺したつまみではなく皿の上の一品としてピンチョスを出すやり方は、こうした住宅地のバルから広がりました。
Ondarreta Beach
コンチャ湾の西寄りにある砂浜です。イゲルド山の下にあり、市内の二つの海岸のうち静かなほうにあたります。
Monte Igueldo
コンチャ湾の西を締める丘です。ケーブルカーで上がると展望台と古い遊園地があります。
Peine del Viento
エドゥアルド・チジーダが岩場に据えた三つの鉄の彫刻と、それを受け止める石のテラスです。コンチャ湾の西の端にあります。
Branka
ペイネ・デル・ビエントの隣に建つレストランです。ガラス張りの席から海と彫刻が同時に見えます。
Gros surf beach
ウルメア川の東側、グロス地区の前に広がる外洋の海岸です。市内でサーフィンができる唯一の浜になります。
Bar Bergara
グロス地区のバルです。串のつまみだけでなく、皿に盛った現代的なピンチョスを早くから手がけてきました。
Getaria, Spain
海沿いを西へ25kmほど、漁港の町ゲタリアへ日帰りします。途中のサラウツは長い砂浜のサーフ町で、車窓からでも町の性格が見えます。ゲタリアに着いたらまずサン・サルバドル教会へ。床が傾いていて、建物の下を道が抜ける珍しいつくりです。坂を少し上がるとバレンシアガ美術館。この村で生まれた仕立て屋が、どうやってあの立体的な服にたどり着いたのかを順に追えます。昼はエルカノで炭火の魚。丸ごと焼いたターボットを身と部位に分けてもらう時間も含めて、ゆっくり二時間みておきます。午後はチョミン・エチャニスでチャコリを一杯、ぶどう畑の向こうに海が見えます。最後は港に下りて、サン・アントン島を眺めながら戻る漁船を待ちます。
今日いちばん大事なのはエルカノの予約です。数か月前から埋まるので、旅の日程が決まった時点で押さえてください。バレンシアガ美術館は曜日によって休みがあるので、出かける前に開館日を確認しておくと安心です。港も教会の前も石畳と坂なので、靴は昨日までと同じもので。海風が強い日が多く、上着は薄手でも一枚あると違います。ワイナリーで試飲するなら運転は避けて、公共交通で往復する組み立てにしてください。
サン・セバスティアンからゲタリアまでは、Lurraldebusの路線バスでおよそ45分、サラウツを経由します。車なら海沿いのN634号線が景色のいい道で、40分ほど。村の中は歩いて回れる大きさで、教会から美術館まで5分、港までも5分ほどです。帰りの最終バスの時間だけは、出発前に確かめておいてください。
ゲタリアは今も漁とぶどう畑が生活の中心にある村です。通りに出ている炭火の網は見せ物ではなく、その日に揚がった魚を焼くためのもので、昼どきになると煙と匂いが港まで届きます。魚は重さで値段が決まる店が多いので、注文のときに一匹あたりの目安を聞いておくと会計で驚きません。チャコリは酸のはっきりした若い白で、冷やして早いうちに飲むもの。高い位置から注ぐのは、細かい泡を立てて香りを開かせるためです。この村は世界一周を初めて成し遂げたフアン・セバスティアン・エルカノの生まれた場所でもあり、港の広場にその記念碑が立っています。
Getaria and Zarautz
サン・セバスティアンの西25kmほどに並ぶ二つの海沿いの町です。サラウツは長い砂浜、ゲタリアは漁港とチャコリの産地にあたります。
San Salvador Church, Getaria
ゲタリアの旧市街に建つゴシック様式の教会です。床が傾いていることと、建物の下を道が抜けていることで知られます。
Cristobal Balenciaga Museum
ゲタリア生まれの服飾家クリストバル・バレンシアガの作品を集めた美術館です。古い館に現代的な建物を組み合わせたつくりになっています。
Elkano
ゲタリアの炭火焼きレストランです。魚を丸ごと網で焼く、この海岸のやり方を代表する店になっています。
Txomin Etxaniz txakoli tasting
ゲタリアの海を見下ろす斜面にあるチャコリの造り手です。ぶどう畑と醸造所、試飲のできる建物が同じ敷地にあります。
Getaria harbor and El Raton
ゲタリアの漁港と、その先に陸続きで伸びるサン・アントン島です。横から見た形からエル・ラトン、つまりネズミと呼ばれています。